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2011年8月20日土曜日

20110815 犬越路(後半)

お待たせしました。後半は写真が少ないです。

では、前半のおさらいから
神之川林道に入り、約5Kmのダート区間をほとんど押すか、担ぐかしてやっと超え、犬越路林道に入ったところ。
ここから、丹沢湖に向けて下り基調なので、軽快に飛ばしたいところだが、10cm大の石がごろごろと散乱していて、迂闊に踏もうものなら、自転車ごと吹っ飛ばされかねないので慎重に下る。
舗装そのものは綺麗なので、スピードは出せるのだが、石が多いところでは減速せざるを得ないので、結構ストレスが溜まる。
そんな感じで、5、6Kmは下ったかな、別に気を抜いてたわけじゃないのだが、石を踏んでしまい「パシューッ」とやってしまった。フロントタイヤの空気があっという間に無くなり道路脇に停車。衝撃もそんなになかったので、サイドカットだと思ってタイヤをチェックするが切れている様子はない。ま、そんなことよりタイヤレバーがないんだぞ、どうやって外す???

うーん、持っている工具で使えそうなのはマイナスドライバーか、仕方がないホイールに傷がついてしまうが、背に腹は代えられない。
とは言え慎重に優しく、リムに差し込みビートを持ち上げる。が、一本では外せないので何か挟むものを探す。

木の枝ならその辺に一杯落ちているので、固さ太さの良さげなものを探して入れてみるが、簡単にポキッ。何本か試すがどれも折れてしまう。んー、困った・・・。(*_*;

そうだ、アーレンキーがあった。アーレンキーなら折れないが、短くて支えてられず、その横にドライバーを差し込んでビートを持ち上げるまでは行くが、そこまでで、完全にリムの外に出てしまうまでは行かない。何度か試すがアーレンキーを2本差し込んでそれを手で支えたまま、更にドライバーを差し込んで持ち上げるなんて至難の業。(+_+)

途方に暮れて、ふと目を上げるとそこにリアホイールが目に入り、あるものが見えた。
クイックレリーズです。
僕のクイックは、REYNOLDSホイールに付いてきた物なんですが、レバーの先端が少し反ってます。(写真を参照)

これは使えるかもしれない、しかも前後で2本あるし。と言うわけでさっそく外して、リムに差し込んでみる。

タイヤレバーに比べると反っていると言え、厚みがあるし形状も違うので、すんなりと言うわけにはいきませんが、マイナスドライバーより格段に使える。(^.^)

この頃、隧道に居た消防隊員たちを乗せた軽ワゴンが下ってきて、「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれた。本当なら自転車屋があるところまで載せていってもらった方がいいのですが、ちょうどクイックで外せそうな所まで来ていたので、多少強がって「大丈夫です!」と言ってしまった。

で、なんとかクイック2本を駆使して、ビートを外に外すことに成功。(*^^)v
ここまでで、パンクしてから10分以上経過。タイヤレバーがあれば、チューブ交換が終わっている。

ここまでくれば、チューブ取り除いて、新しいチューブを入れて、ビートを嵌めて・・・、とサクサク行くところですが、ビートが最後20cmほど残ると固くて手で入らないので、いつもタイヤレバーで持ち上げて嵌めているのですが、無いのでまたクイックの出番。チューブを傷つけないように慎重に使い、ここでも一応活躍してくれてなんとかビートを完全にリムにはめ込むことができた。
後は空気を入れるだけ。のはずが、どんだけシュポシュポやっても、膨らんでこない。(*_*;

僕のポンプはTOPEAKの一番小さいやつ(マイクロ ロケット AL マスターブラスター)なので、少しずつしか入らないからか、と思い相当な勢いでシュポシュポやるがやっぱりダメ。

んー、まさかパンク修理していない、古いチューブを持ってきてしまったのか・・・。これ以上頑張っても無意味なので、またビートを外しチューブを交換。(予備チューブは2本持って行っていた)

そしてまた、シュポシュポ。えー!、また入らない。またタイヤを外してチューブを抜いて、チェックしたら切れていた。あー、ビートを嵌めるときにクイックで切っちゃったのか・・・。

やばい、チューブがもうない。そもそも最初のパンクの原因はなんだったのか、チューブをチェックしたら綺麗に左右対称に小さく切れれいる。ん、リム打ち???

えー、ダート区間でパンクしないで、こんなところでしかもリム打ちパンク。こんなことならチューブラーで来ればよかった・・・。と、結果論なので、チューブラーで来てたら別のトラブルが起きていたかもしれませんが。

ま、そんな後悔していても、パンクは直らないので、パッチを貼って(こんな山奥でパッチを貼ることになるなんて誰が想像しますか、持っててよかった。)、今度こそ傷つけずにビートを嵌めて、ポンプを・・・、やったー膨らんできた。ほっ。(^O^)/
パンクしてから1時間ほどが経過・・・。

ポンプが小さいので入れるの大変。5,6気圧まで入れて、クイックを戻して、ホイールをフォークに嵌めて、散乱しているチューブやら工具を片付けて、さぁ再出発だ。
あれれ???、リアが変な挙動を・・・。

え、まじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーー
リアもパンクしていた。(T_T)/~~~

もう、さっき車に乗せてもらっておけば・・・・・・・・・

だから、チューブがもう無いんだってば。

そそくさとサドルバックからチューブを出して、空気を入れてパンク箇所を探す。さっきもそうだったんですが、小さいポンプなので、当たり前ですが、一気に空気は入らない、水もない。なので、空気が漏れてしまう前に穴を見つけるのがとても大変。
ま、それでも見つけないわけにいかないので、空気入れる→耳に当てる→空気入れる→耳に当てるを何回か繰り返して、やっと見つけパッチを貼って、また、クイックを使ってタイヤを外し(この頃になるとクイックをタイヤレバー代わりに使うことに慣れてしまっている)、チューブを抜き、修理したチューブを入れ、ビートを嵌めてと。またシュポシュポ(もう何回目だ?)。
再スタートしたときには1時間半が経過していた。

予定では丹沢湖に出て、秦野峠を超え三廻部を通り、一旦R246に出て余力があればヤビツ峠を往復してまたR246に出て帰る、と言うつもりだったが、余りにも時間を食ってしまったので、丹沢湖からR246に出てしまうか、まあ、とりあえず丹沢湖に着いたら考えよう。

山道を下ってしまって、比較的緩やかな下りに入るとキャンプ場があちこちにあり、車が多くて駐車場渋滞までしている。
川で水遊びしている子供とか見ると、いいなぁって感じですが、車の渋滞には呆れちゃいました。


丹沢湖
そんな車に挟まれながら、でも、強烈な向かい風の中丹沢湖が近づいてきて、気温が急激に上がり(路面からの照り返しが熱いのなんのって)、こりゃ峠越えは無理だなと諦め、丹沢湖の傍の商店でのどを潤し、R246を目指して下る。下り始めの坂が激坂なので、かなりスピードが出るが、◎の道路だし、向かい風が強くて怖かった。
途中道の駅によって、水を補充しR246に出た。

R246ではさらに暑く、しかも何故か向かい風。南風なら追い風とはいかなくても、向かい風じゃないはずと思いながら、実は南東の風だったんですね。
疲れた脚に向かい風、熱風、坂道は三重苦でして、ふらふらしながら途中まではR246に沿って走っている県道を使い、山北辺りでまたR246に戻りひたすらペダルを回すが進みが遅い。

それでも、名古木に着いたときは、やっとここまで来たと言う感じでしたが、登る気にはなれず、引き続きR246を上る。暑さのあまり、30分置きにコンビニで休憩していた。秦野で入ったミニストップでは、中でガリガリ君を食べていたら、おっちゃんに「競輪選手かい?」と聞かれ、「違います」と答えると「目指しているのか?」と、「否、目指してませんよ」と、他にもどこから来たの?とか、道を走ると危ないよね?とか、最後には「こういう自転車は高いんだろ、2、30万位か?」と聞かれ、本当のことを言うとさらに話が長くなりそうだったので、「そうです」と。

そんなやり取りを後に、またR246をヘロヘロしながらひたすら上り、厚木を過ぎ大和を過ぎ、長津田でR246と別れて、県道に入り新羽でまた鶴見川CRに入り、やっと家に着いた。

家に着いて気になっていた、クリート(僕はペダルもLOOKなのでKEOのグリップクリートを使っている)を見たら、見事にグリップ部分が削れて無くなっていた。あー、替えたばかりでまだすり減ってなかったのに・・・。(ToT)/~~~


ロードでは、二度と犬越路に行かないと誓いました。

得たもの、クイックレリーズがタイヤレバー代わりになる。
失ったもの、タイヤレバーとグリップクリート。

もう一つだけいいことが。
長距離乗ると股間の擦れが酷くて痛くて堪らないので、assosのシャーミークリームやボルダースポーツ(http://www.boulder.co.jp/sports/sports_index.html)を使ったりしていたのですが、150Kmを超えるとやはり痛く、どうにかならないかと思っていたところ、2年ほど前に買った、ReSkin(http://www.riteway-jp.com/topics/reskin/whatsreskin/index.html)を思い出した。これを買ってすぐに使ったときはしっくりこなかったがもう一度試してみようと、この日はこれを付けて走ってみたところ、かなりいい。やはり150Kmを超えたあたりから少しは痛くはなったが、貼らない時より全然楽でした。
これなら、200Km超えも苦にならないで走れそうです。



総走行時間:8:35:50
総走行距離:187.52Km
平均速度:21.80Km/h
最高速度:67.50Km/h
獲得標高:2092m
消費カロリー:2631Kcal
所要時間:12時間位

6 件のコメント:

  1. なんとまぁ災難な一日でしたね…俺なら泣きながら徒歩で下山してましたね。すごい根性ですねぇ!
    ほんと、よく帰って来られたと思います。
    おつかれさまでした。

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  2. 後半、お待ちしておりました!
    パンクして、どうするのかと想像してましたが、クイックレリーズ使うとは!
    サバイバルですね!
    でも、クリートが無残な姿に・・・・
    お疲れ様でした。

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  3. むらさん
    有難うございます
    そう言うルートを選んだのである程度は覚悟してましたが、タイやレバーを落としたのが誤算でした。
    山梨の山奥でチューブもポンプも持っていないでパンクした時よりはましでした。^^;

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  4. ピロピロさん
    有難うございます
    あはは、やはりパンクは予想してましたか?
    いやぁ、代用できるものがあってよかったです。

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  5. いやぁ、本当にサバイバルな一日でしたね。
    kame3から学んだこと3つ。
    1つ目 タイヤレバーは、スペアチューブと一緒に
        しまう。
    2つ目 助けが必要なときは強がらない。
    3つ目 何事も冷静に判断すると何かしら解決方法
        が見えてくる(クイックは目から鱗)
    同じクリートを使っているものとしては、グリップが
    削れて無くなるのは本当にショックですよね。
    この点はシマノに軍配が上がりますね!
    本当に乙でした!!!

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  6. iichanさん
    ありがとうございます。
    ま、こう言うトラブルも嫌いじゃないです。(^_^;)))
    色々教訓も学べますし、何より問題が解決できたときが嬉しいです。
    最近は余り輪行しなくなったのでグリップクリートじゃなくてもいいかもです。

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